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ありがたいことに注文が多くブログやFBを更新する間がございませんでした。
だって預かった布団は、種類やサイズも様々、
中わたによって厚み、重さなどそれぞれ違ってきます。
布団のリフォームは一枚一枚に手間暇かけたオーダー品なんです。
掛ふとんは、自社で解体、洗浄、吹込みとやっているのですが、手間がかかり過ぎてとにかく納期に追われています。
時間と手間がかかる理由はこれだけじゃありません、全て自分でやっているもんだから
『お客様から直接自分が預かったものだからなんとかして良いものにしようじゃねーか!!』てきな感じ
おゝコレが職人魂なのか〜!みたいなものがふつふつと湧くからなわけです。(笑)
そんな羽毛リフォームですが注文の際によく見るのが羽毛の吹き出しです。
吹き出しには劣化した羽毛(ファイバー)が羽毛表面(全体)から噴き出すタイプと
側生地に完全な破れが生じて噴き出すタイプとあります。
破れて噴出す場合、羽毛の中身がかなり吹き出しますので無造作にファスナー開けようものなら自分の周りはリアルなオーブに囲まれたようになります。(;^_^A
インスタ映えを求めている方々に教えたくなる現象です(*´▽`*)
そんな側生地の破れは、汚れなどにより劣化して起こり特に衿周辺で起こります。
でもこの様にキルトの縫い目に小さな穴が開くことも稀にあります。
この画像は、穴が規則正しく一列に開いているのがわかります。↓↓
赤丸で印をした以外にも拡大してみると縫い目に沿って十字に穴が見えます。
何かしらの理由があるのでしょうが不思議です...
これでは、羽毛を使う度に埃っぽくてかないません。
第一身体によくありません!
そんな側生地を破って中わた(ダウン)を確認してみるとこれは、表示通りのホワイトダウン (´▽`) ホッ
ちょっとピリング(毛玉)が多いかな?
このダウンを洗浄して清潔にしながら埃っぽさを取り除きます。
綺麗にした中わたダウンを新しい側生地に入れ換えて完成します。
↑↑コレは50ツイル生地で仕立てました。
少し固めの生地ですが綿100%の側生地はとても丈夫で安く仕上がります。
19,800〜23,800程の予算でできます。
羽毛リフォームを考えてるけれど教えてーみたいな相談は大歓迎です。
こちら坪井寝装へご相談ください。
ホワイトダウンが上質な羽毛布団とは限らない
久々のブログ更新です。
サボっていたと言うわけではありませんがちょっと面倒だっただけです。( T_T)\(^-^ )オイ
色々な事がありました。
ムアツマイスター講座なんてのも、わざわざ都くんだりまで出向き受講して来ましたが
落ちたかもしれないので合格証明書が来たらまたここで自慢しようと思ってます。😜
そこで毎度同じみの羽毛布団リフォームを紹介します。
みなさん中わたが真っ白なホワイトダウンが良い羽毛布団の最低限の条件と思っていませんか?
紹介する羽毛布団はお客様の目の前で取り出したらびっくりするかな?
「これって汚れてるんですか?」
「それとも安物なの?」ってな感じに。
グレーの色がついたダウンでした。
これです。↓↓
確かに長く使用して側生地の汚れもある羽毛布団でしたが、
白いダウンが汚れてこの様な↑色のダウンになったわけではありません。
これは鳥そのものの毛色で ポメラニアングースダウンと言います。
コレ↓
ガチョウなので耐久性保温性などアヒル(ダック)より格段にに優れているのです。
この様な色のついた鳥から採れるダウンをシルバーダウンとも呼びます。
今回のリフォームはこの鳥から採れたグースダウンを使用したとても上質な羽毛布団。
でも長年使った羽毛布団は、リフォーム前こんな感じにくたびれていました。
しっかりと洗浄して復元処理をして、どうですか?
新品以上の仕上がりです。
なんか白いダウンだと思ったら変な色がついたダウンだったからもう捨てちゃおう!と間違った自己診断をしませんよう、専門店に相談してください。
お近くにお住まいでしたら
富士宮のふとん屋 坪井寝装までお気軽にご相談ください。
羽毛掛ふとんが破れて羽毛が噴き出して
羽毛リフォームのご注文をたくさんいただき本当にありがとうございます。
「掛ふとんが破れてしまっていてカバーから出せませんが大丈夫でしょうか?」
こんな質問をいくつかいただきましたのでブログで紹介します。
結論から言えば、ぜんぜん問題ありません。
例えばこちら↓↓
ファスナーにダウンが絡みついて動かない、ふとんをカバーから出せないです。(汗)
通常はカバーつけたまま解体作業を始めるのですが、
「お気に入りの白カバーなので返してほしい」との希望...なんとかせねば(;^_^A
何とかファスナー壊さず開けてみると おお!結構すごい!
少しこちらの作業が面倒になりますが、ダウン(中わた)は、できる限り無駄なく回収しますのでご安心ください。
これだけの羽毛が出てるということは、どこかに大きく破れがあるはずなので探します。
なかなか見事な穴、破れ、を発見! これじゃ羽毛が噴き出すわけです。
あとは、通常の解体作業と洗浄、吹込み作業を経て新品の側生地に仕立ててお引渡しです。
こんな感じで、捨てようかどうか迷っていた羽毛も新品によみがえります。
10年以上快適に使えた羽毛掛布団ならきっと良い中わたが使われていることでしょう。
安価な19,800ならリフォームの19,800~29,800の方がきっと数段いいふとんになります。
一度専門店にご相談ください。
富士宮のふとん屋 坪井寝装までお気軽にご相談ください。
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羽毛掛けふとんリフォームが続きましたが
綿布団(和ふとん)の注文も嬉しい毎日です。
和ふとんの注文は、仕立て直しの注文が多いです。
仕立て直しとは、古く固くなった中わたを製綿機械でもう一度ふわふわな状態に戻す
打ち直しをして
最初から仕立て直す(リサイクル)作業です。
みなさんペチャンコで硬かった布団が新品同様になるので驚かれます。
当然作業は一枚一枚の手作業ですから。
お客様の要望に合わせたフルオーダー寝具という事になります。
入れ目も注文時指定していただければ対応致しますし
サイズも特殊希望なら別途見積もりします。
画像のふとんは、普通サイズです。
無地をご希望の注文でした。
わたが沢山あったので小座布団とそのカバーも作りました。
羽毛ふとんの片寄り
掛けふとんの片寄りとは、羽毛布団が厚みのある所とない所ができしまう症状です。
原因は、いくつかあります。
・長く使用している(10年以上)と中わたのダウンが、吹き込み口から少しずつ移動してしまい起こる場合
・中わたダウンの劣化によるもの、特に汚れが激しい襟部分や中央部分のダウンのボリューム低下で起こります。
・中の縫製部分の問題、「マチ」が崩壊してしまって起こる場合の3種類が考えられます。
今回は、中のマチが崩壊してしまい中わたのダウンが好き勝手なところに移動できてしまう一番最悪な状態になってしまい使用しにくい状態になってしまっておりました。
本来は↓↓の状態(画像は前回紹介した完全立体キルト)
それがこんな感じに縫製部分が崩壊。↓↓
完全にマチが破れてます。
かなり年期の入った羽毛掛け布団ですが、中わたダウンはしっかりしていましたので
きれいに抗菌洗浄後足せわたをして新しい側生地60超長綿サテン生地に仕立て直しました。
足せ綿込み合計金額は29800でした。価格は、予算に応じて19800位~も対応できますので、一度ご相談下さい。
毎日使っていてもなかなか知らないふとんの事、なんでも聞いてください。
富士宮のふとん屋 坪井寝装は気軽な昔ながらのふとん屋さんを目指しています。
パーフェクトキルトもできます。
羽毛布団は、体にフィットするよう様々なキルトがあります。
通常は、ドレープ性や保温力、などを最大限発揮できるように図のような立体縫製キルトになっています。
預かった羽毛布団にダウンの移動が発生しない完全立体キルト(パーフェクトキルトなどとも呼びます)がありました。
立体縫製に特長があり中わたダウンがマチ間を行き来できないキルトです。
↑このように立体キルトのダウン吹き込み口は蓋が閉まった状態。
指でこじ開けても二重の立体キルトマチのおかげでダウンが移動しない仕組みになっています。
中の羽毛ダウンもとても上質なものです。
これからまた10年は共にする掛け布団です。少し割り増しになりますが
お客様に説明して同じく完全立体キルトで仕立てることにしました。
見た目が同じ布団でもそれぞれの特徴があります。
もしかするとその特徴のおかげで快適に使えているのかもしれません
せっかくリフォームしてもガッカリ。。。なんて事にならないよう
リフォームする際には、自分の羽毛布団をしっかりと見てくれて
ダウンの状態。
立体キルト縫製の種類など
どんな風に仕立てられた羽毛布団なのか説明してくれるお店を選びましょう。
中の縫製部分にも気をつけて、面倒な仕立ても喜んでこなします。
寝具製作一級技能士が責任持って羽毛リフォームします。
富士宮のふとん屋さん 坪井寝装をよろしく。