ふとんを測る
こんにちは、敷布団の耐圧分散測定をしたのでちょこっとお話ししたいと思います。
敷布団の寝心地に大きく関係してくるのが、体圧分散です。体圧分散とは、敷布団が体の重さを均等に支えることで、一部にかかる圧力を減らすことです。体圧分散が良いと、血流が滞らず、寝返りもしやすくなります。逆に、体圧分散が悪いと、血流が悪くなり、痛みやしびれを感じたり、寝返りがしづらくなったりします。
では、どうやって体圧分散を測定するのでしょうか?
今回専用の測定器を使って、多くの機能性がうたわれた有名敷布団や昔ながらの綿布団などを試してみました。
測定器は、敷布団の上に置いて、その上に上向け~横向き、枕の高さを変えるなど寝転がり敷布団にかかる圧力を色で表示する方法です。
色が赤いほど圧力が高く、青いほど圧力が低いといった方法です。
健康寝具と呼ばれる機能性敷布団や昔ながらの綿敷布団の15種類を測定してみました。
機能性敷布団は、低反発や高反発などの素材を使って、体圧分散を高めることを目的としたものです。綿敷布団は、綿花から作られた天然素材を寝具製作技能士が仕立てもので昔から日本人に愛用されてきたものです。
測定結果はどうだったでしょうか?
驚くべきことに、体圧分散を特徴にした敷布団の中には赤色が多く出てしまい、体圧分散がうまくできていないふとんが存在することがわかりました。
特に肩や腰などの凸部分に圧力が集中していてそういった寝具では横向きで更に悪い数値がでていました。
一方、綿敷布団は青色が多く出ており、体圧分散が良いことがわかりました。凸部分も凹部分も均等に支えられていました。
なぜこんな違いが出たのでしょうか?私は、機能性敷布団の場合、硬さや弾力を特徴にしすぎている場合、体の形に合わせて沈み込まないためだと考えました。逆に、綿敷布団は柔らかくてしなやかで、体の形に合わせて沈み込むためだと考えました。
この結果からわかることは、健康寝具と呼ばれるからといって、必ずしも体圧分散に優れているわけではないということです。
また、昔ながらの綿敷布団は、シンプルな素材でも優れた体圧分散を提供することができるということです。
この測定を通して、自分に合った敷布団を選ぶことの大切さをさらに強く感じました。
皆さんもぜひ自分の寝心地をチェックしてみてください。それではまた。
AI作:『寝心地を測定してみた』 なんか芸術観半端ない…
富士宮のふとん屋 坪井寝装